黄昏ワンタンメン
作詞作曲:熊谷淳
裏口が開いていないそれほどの闇でもない所で
慣れたのか慣らされたのかまあどっちでもいいだろう
陽が沈みきる前に それこそ闇がのさばる前に
黄昏
白日のもとに晒された金色の意志を持つカタブツ
そっちに行っちゃあぶないよって誰もおしえてくれなかった
遥か彼方で輝く米粒はもう帰らない
黄昏
右足に寄り添う左足 行かないでとすがりつく
右目を信じない左目あたりめそのようにつくられていない
ボデーに刻まれたバカ 尻のおできはアホの印
黄昏の夕陽を背に俺はワンタンメンを食べている
おまえの足もとに転がるのはおまえが捨てたおまえのおまえ
おまえの頭の上を飛んでいるのは誰かが捨てた誰かのおまえ
おまえの背中に貼り付いているのは誰も知らない見知らぬおまえ
黄昏
横丁の角を曲がったら肉屋のババアが大絶叫
脅かすんじゃねえよおまえなんか知らねえよ
なんでも真実を知ってしまったからにはもう正気ではいられねえとさ
黄昏の夕陽を背に俺はワンタンメンを食べている