独白

作詞作曲:熊谷淳

 

私は奴を殺しました
殺さなければいけなかったのです
奴もそれを望んでるように見えました

奴のことなら昔から知っている
その頃からあまり好きではありませんでした
でもなぜか いつも近くでうすら笑っているのです

「俺は知ってるぜ 本当のことを知ってるぜ」
まるでそういってるようでなんとも気味が悪いのです

私は奴が怖かったのです
ニヤリと笑ったそのいやらしい顔が
まるで私の顔のように首の上に乗っているのですから

奴はなんでも知っていました
きっとこうなることも知っていたでしょう
かけがえのないものを失ってしまったような気がしないでもないのです

「俺はお前だぜ 俺こそが本当のお前だぜ」
まるでそう言ってるようでなんとも気味が悪いのです

奴はもうどこにもいないのです
私が殺してしまったのですから

まるでなんにも知らない子供のような死に顔




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