ワンツースリー

作詞作曲:熊谷淳

 

僕がアンタにしてやれることは まあこんなもんだ
アンタが僕にしてやれることも まあこんなもんだろう
それじゃあお疲れさんてなところで何を血迷ったかアンタは
テーブルの上に両足を放り出し満腹の腹をさすりながら
「おまえもそろそろ考えなきゃなぁ」なんて言ってくれやがった

手に負えないものに関わるとロクなことがない


恐怖の何様が掲げる 完璧なる大義名分
言葉を失い動けない僕をアンタはポイと捨てるだろう
僕は捨てられて良かったと思う アンタが捨てたのは魅力的な物ばかりだ
なんだかよく分からない気味の悪い奴らが崇拝する何様
憧れの何様は今日もその辺を突っ走る その辺で吠える
手に負えないものに関わるとロクなことがない


突破口に群がる便乗野郎は弾よりも早い
燃えるマシンで突っ込んではその残骸で穴を塞ぐ
燃え尽きたのはマシンだけで「いい思い出ができました」と言い残し
第一線を退いてはみるもののその思い忘れたくはないらしく
見晴らしのいい安全な所で愛妻弁当食いながら観戦している
手に負えないものに関わるとロクなことがない


部品にはそれなりの名前がついていてそれなりの場所にあり
うまい具合に噛み合ってはひとつになってユラユラうごめいている
分かりやすい変わり者は実は当たりかもしれないなんつって重宝されるが
分からないものには築きあげた自らを根底から覆されるほどの
えもいえぬ恐怖を感じて高い所から重たい物を投げ付ける
手に負えないものに関わるとロクなことがない


アンタが人生費やして手にいれたものは実はただの紙切れかもしれない



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